ご挨拶

院長:鶴田悠木

大学・公立病院で腎臓内科の医師として勤務し、先輩医師、患者さんから様々なことを学ばせていただきました。尿・血液検査などで腎臓に異常がみつかった場合、腎臓内科にご紹介いただきます。原因を探して対応し、可能な限り腎臓の機能を温存し、腎臓の機能が低下した場合も腎不全の症状を軽減していくために、腎生検や免疫抑制療法、透析療法など様々な治療を行います。

その時に感じたのは、やはり早期発見・早期治療の重要性です。内臓は基本的に働き者で、我々がご飯を食べているときも、眠っているときも休まず働き、我々が意識しなくても困らず生活できるようにしています。それがうまくいかないときにはじめて症状が出現し気付くのですが、腎臓の機能は正常の10%程度まで落ちてきたときにはじめて自覚症状が出現してくることも多くあります。そこから腎臓の機能を元通りにすることは難しく、基本的には腎臓の負担を軽減し、腎臓の機能をできるだけ温存することになります。症状が出てきてからの治療では遅く、定期的に尿・血液検査などで腎臓の機能を評価し、内臓からのサインを早く察知してあげることが重要です。

また腎不全の状態になると、本来尿に捨てる老廃物が血液に溜まってしまい、尿毒症と言われる症状を呈してきます。それに対する治療として透析療法があります。血液透析は血液を体外へ循環させて老廃物を取り除く治療です。現在日本では30万人を超える方が治療を受けていらっしゃいます。透析療法はしっかり透析ができているかということはもちろん、透析のために必要なシャントへの対応や、動脈硬化によっておこる心臓などの問題、免疫力の低下によっておこる感染症や悪性腫瘍などの問題など、全身の合併症に対応する必要があります。

当院は地域の方の健康に少しでも役立てればとの思いから、早期発見・早期治療のために気軽に受診ができ、様々な合併症に対応できるようレントゲン、エコー、CT、血管造影などの医療設備を備え、腎臓内科、泌尿器科の専門医が診療にあたる腎臓病総合クリニックです。


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