尿蛋白陽性と言われたら

尿蛋白陽性と言われたら

尿検査でわかる異常は主に尿蛋白、糖、潜血になります。尿は血液が腎臓でこし出され、老廃物だけを捨てるために作られます。通常タンパク、糖、赤血球は体に必要なものですから、尿に出ていかないようになっています。ところがろ過装置である腎臓に何らかの障害があると、これらが尿にもれて出てきてしまいます。そのため、尿検査の異常から腎臓の疾患を早期に発見するために健診で尿検査を行います。

尿蛋白が陽性と言われた場合にはまず再検査および尿蛋白を正確に測定する検査を行います。健診では試験紙法という色が変わる試験紙を使用して色から尿蛋白の量を推定します。濃い尿であればそれだけで陽性に出やすくなります。また熱が出たあと、運動した後でも陽性に出やすくなります。そのため腎臓内科の尿の精密検査では、尿蛋白の濃度および尿の濃さを測定し、1日に何g程度の尿蛋白がでているかを推測します。0.5g以下であれば様子をみることが多く、1g以上の場合には精密検査を行います。3.5g以上の場合にはネフローゼ症候群といって早急な対応が必要になります。

投稿:鶴田悠木

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